【高校生・高卒生・大学生】 メジャーリーグ観戦付き
アメリカ大学野球セレクションツアー2018

オファー獲得のポイント

セレクションツアーに参加する選手たちの目標は、当然のことながら「入部オファー獲得」に尽きるはず。同じ野球とはいえ、日本の野球とアメリカの野球文化は異なります。アメリカの大学でプレーするためには何が必要か?スカウト陣が日本人選手に求めるスキル、また過去合格者の選手たちの意見を参考にしてみてください。

1.「5ツール」プレーヤー

「走・攻・守」の3拍子手が評価基準となっている日本ですが、アメリカではこの3拍子に、「パワー」と「スピード」を加えた5拍子(=5ツール)が選手を評価する基準です。みなさんもご存知の通り、日本人選手の「パワー」は外国人選手に比べて劣っていると言えるでしょう。しかしながら「スピード」や「確実性」といった能力は、日本人選手が高く評価を受けているのです。
プロ契約に向けて

2.日本人選手の英語力

留学生には通訳が付くわけではないので、選手自身がコミュニケーションを取らなければなりません。日本人選手は、お世辞にも英語が流暢とは言えません。しかしながら、片言の英語でも「伝えようとする気持ち」や「理解しようとする姿勢」を示すことができなければ評価は低いままです。言語は違えども相手は同じ人間ですから、一生懸命コミュニケーションを取ろうとする人の話は聞こうとしますし、伝えようとしてくれます。

3.自己管理能力がカギ

ウォーミングアップやクールダウンをチーム全体で時間をかけて行う日本とは対照的に、アメリカでは5分程度で済ませてしまいます。環境の違いに慣れていない日本人選手にとっては「体が温まっていない」と感じることが多々あります。ウォーミングアップなどに時間が必要な選手は、短時間でベストコンディショニングを作る方法を今のうちから考えておくことをお勧めします。

4.「コミュニケーション力」も評価対象

多くのスカウト陣や監督、コーチは口を揃えて「なぜ日本人は無口なんだ?」と言います。「英語が話せないから、何を話していいか分からない・・・」とみなさんは思うでしょう。しかし彼らは【日本人=英語苦手】と認識しているので、完璧な英語を求めてはいません。人と人との会話を重んじるアメリカ社会では、分かる範囲の単語やジェスチャーを用いて、コミュニケーションを取ることだけでも選手やコーチ陣との距離は縮まります。英語が上手く話せなくても、明るく接している選手の評価は非常に高いのです。プレーだけでは評価できない「人間性」や「コミュニケーション力」もスカウト陣にとっては、貴重な情報源となるのです。

5.常に「アピール」を

少ないチャンスをものにするためには、とにかくアピールをすることが大切です。日本であれば、ベンチ裏でバットを振っていれば「おっ、やる気があるな」と思われるかもしれませんが、それはアメリカではアピールにはなりません。アメリカ人のアピールは「監督!抑える自信があるので、今日投げさせてください!」などの直談判のことを指します。指揮官に直接話すことさえしない日本人選手にとって、とても違和感のある行為かもしれません。チャンスは自分で掴みにいきましょう。

6.突然の変更にも順応

試合時間の変更や突然のダブルヘッダーなどはメジャーリーグでさえも頻繁に起こることです。試合状況によっては突然の緊急登板や、監督の予期せぬ指示に順応しなければなりません。「明日は出場しないから」と言われていたのにも関わらず登板を告げられたり、「昨日出場したから今日は休め」と言われながらフル出場させられたりと、日本の野球に比べ理不尽と思うこともあるかもしれません。しかし、アメリカ野球ではごくごく当たり前のことです。あらゆる状況に対応・順応するのも重要なスキルのひとつ。もしかするとセレクション中もこの様な「対応力」を試されるかもしれません。

7.「アメリカは・・・だから」はNG

予定の変更、言葉の壁、環境や文化の違い、日米正反対の文化にカルチャーショックを感じることがあると思います。しかし、日本を離れアメリカでプレーすることを選んだのですから、異国の文化に順応しなければなりません。現在二年制大学でプレーする当社のプログラム生は、アメリカに渡って間もなく多くのカルチャーショックを受けました。「これだからアメリカは・・・」と文句ばかり言っていたそうです。しかしある日チームメイトから「文句があるなら日本に帰れば?」と言われて目が覚めたそうです。初心に帰り、心機一転、練習方法や、生活スタイル、しぐさやユニフォームの着こなしまで、全てアメリカ野球に合わせるようにしたところ、ようやく掴んだ先発ローテーション。今や強豪四年制大学からオファーが来るほどの選手へと成長しました。

アメリカ野球に順応するポイント
■投手の場合

・ストライク先行のピッチング
・球数制限に対応できる組立て
・低め中心のコントロール
・高い変化球の質
・短時間で準備できるコンディション

■野手の場合(打撃)

・高い出塁率
・3割以上の打率
・多彩な変化球に対応できるバットコントロール
・鋭い変化球に対応できるスイングスピード
・150kmのスピードボールに負けないパワー

■野手の場合(守備)

・天然芝に対応できるグラブ裁き
・ベアハンド(素手)キャッチからの正確な送球
・球際の強さ、広い守備範囲
・深い位置から1塁への力強いダイレクト送球(内野)
・確実性の高い本塁への送球(外野)
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