私は、野球が大好きで、中でも、日本のプロ野球は、幼い頃から球場やテレビで見ていました。そして将来、日本のプロ野球の活性化に貢献したいと考えるようになりました。同時に、今のプロ野球について調べていく中で、その現状が見えてきました。今日の日本は、野球ファンが減少しており、野球場の観客動員数を増やすのも容易ではなく、プロ野球を統括しているNPBも、経営が難しくなっています。そこで、プロ野球を活性化させるにあたり、マイナーリーグの経営方法が参考にできると考えました。マイナーリーグは、独自のプロモーション方法でファンを確保していて、私はその方法に大変興味を持つのと同時に、そこから学び、日本へ持って帰れるものはたくさんあるのではないかと考え、今回このプログラムに参加することを決めました。
初日はサザンリーグに所属する「モンゴメリー・ビスケッツ」で職業体験を行い、その後バーミンガムへ移動し、「バーミンガム・バロンズ」で五日間の職業体験を行いました。ビスケッツでは、主に掃除のお手伝いをさせていただきました。掃除のスタッフたちは、試合開始の何時間も前からスタジアムの様々なところを掃除し、トイレの用品に不備がないかを何度も確認し、試合中も常に周りに目を配り、落ちているゴミがあればすぐに処理していました。自分も同じことをさせてもらう中で、選手が試合をし、皆が試合を楽しんでいる間にもファンのために働いている人がいるということを改めて感じ、とても仕事にやりがいを感じました。
バロンズでは、五日間に渡り、様々なセクションの仕事を体験することができました。スイートルームやボールルーム、キッチンやマスコットの控室など、普段では絶対に見ることができない裏側を見学させていただき、試合が始まってからはイニング間のイベントの運営や着ぐるみレースへの参加、試合前のセレモニーでは車に乗ってマスコットキャラクターとともに球場を一周し、さらには審判へ試合で使う公式球を手渡しすることもできました。また、チケットブースやメディアブースでの仕事も体験することができ、実際にファンと触れ合う機会もたくさんありました。
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